プロ意識。 2010/05/19 (Wed)

…説明会はとても意味あるものになりました。

が。

自分の弱いところが露呈するからたちが悪い。

今回も今回とて、
ポートフォリオを持って行きました。

んまー、企業にって云う事が若干違うから、
編集が大変（苦笑）

今回は前々から言われている通り、
デッサンの数が少ないからそれを足すこと、
それから、いっそ自重せずにやってみなさい、
というようなご意見を頂きました。

いやぁ、率直にご意見下さいって言って、
高校生のキャラのカテゴリの時に、

同じようなものが多いのはもったいないよ、
これも、こんなに見たくないし、二人とかで十分。

と言われた時は地味にハートにひびが入りました（苦笑）
あぁ、あんまり魅力的じゃないのかなぁとか、
いや、この会社は同じものばかりが欲しいわけじゃないんだ、とか、
色々意味の含蓄としてはとれるんですが、
まぁ確かに、数が多いとどうしても同じものが多くなるから、
数が多すぎると駄目、って云う企業の場合は
その辺は要考慮かもしれない。

ちなみに前に聞いた別の企業様は、
おもしろけりゃ数は関係ないよ、とのこと。
うん、真逆の意見だ。
…ただし、面白いことが前提なんだけど。

スタッフさんとの雑談は楽しかった。
特にサウンドの女性のスタッフさん。
私のポートフォリオの中の、
まさかの八犬伝からの斬り込み。

もちろん全力でホイホイされました。
「私も犬飼現八好きよ」と聴いたときは
自重せずに、満面の笑み顔面崩壊です。
いっそ1ページ八犬伝にしてみなよ、とか、
もう紐閉じ本とかにしても良いかもよ?とか、
ガッツリ描きこんだ絵を描いてごらん、とか。

今までにないアドバイスの数々にむしろ驚いた。
絵については、人間の下半身の表現が弱いとのこと。
あー、確かに、上半身とかは割と意識するけど、
下半身はどうだったか…という事で、練習することに決定。
あとは陰影とか明暗とか、なんか大まかなとこではなくて、
細かいところに気を配ってね、とのこと。
勿論、基本的なデッサン力を鍛えるのは大前提で。

その時に、デザイナーさんに一言言われて、
自分的にものすごく地雷だったと思うこと。

ユーザーの人にとってさ、
デザイナーが新人かどうかって全然関係ないんだよね、
プロになりたいんだよね?
ゲームの会社に入ったら、つまりは即プロなんだよね。
だから、新人だからちょっと下手なんです、は通用しないんだ。
ユーザーにとっては、あくまでも店に売られている商品で、
しかもそれは、面白い物でなくちゃいけないから。

…過去に2回、同じ地雷を踏んで、
今回も地雷だと感じると言う事は、
全然進歩できてないなぁという事で。orz

最近、自分はプロになりたいと思っているし、
そのための月並みの努力はしている、
という自覚はあるんですが、
そのくせ、

じゃあ、その覚悟はできてるの?

と聞かれた時に、一瞬揺らぐ弱いところがまだあって。
つまり、責任が付随することが怖いと言う事なんだろうと。

自分のやることに責任を持って
自分の作品に責任を持って
自分のことは自分で責任を持って

は、普通に受け入れられているのに、
なぜか「覚悟はできてるの?」という、
プロとしての責任を問われると、たじろいでしまう。

すぐに「うん」と言えない自分がいる。

そんな時、
あぁ、自分は向いてないかもしれない、
と、逃げ腰になってしまう。

ごく当たり前のことなのに。

たぶん、
デザイナーの人はそんな深い意味で言ったのではなくて、
ただ単に、
プロの仕事をしたいのなら、今言った弱いところを改善すると良いよ、
という程度の事なんだと思うんですが…

…もしかしたら、今が分岐点なのかもしれない。
毎回うまい具合に、物事の分岐点はこの言葉で始まるんです。

周りの人にとってあなたの状態は一切関係ない
けれどあなたはいかなる状態でも責務を果たさねばならない

これが…
所謂プロ意識って云うやつなんだろうと思います。
デザイナーは何時だって完璧なデザインを描き上げて、
ドライバーは何時だって交通法規にもとづいて安全運転をして、
仕事をする人は、何時だって納期厳守で仕事をして、
役者は何時だってきちんとセリフを覚えて完ぺきな演技をする…
いたって普通のこと。
だけど、裏には膨大な責任が付随すること。

…ずっとデザイナーさんの言葉がリフレインしているので、
一寸暫く考えます。
たぶん、描きだしたら、何のことないことじゃない、と、
ふっ切ることが出来るようになるとは思うんですが。

この壁を乗り越えられたら、
技術的にも、精神的にも、
たぶん、何かが変わると信じてる。