恋がしたいと少し思ったりして。 2011/05/15 (Sun)

リン：うまうマ☆

特に意味はない、ざっくり描いただけ。（笑）
カテゴリも特に関係なくて、鋼の錬金術師の絵なので、
ハガレンのカテゴリ。

カフカの「変身」と、
トルストイの「少年時代」と
ノヴァーリエの「青い花」と
よしもとばなな女史の「キッチン」を読破しました。

ノヴァーリエは途中から非常に「海辺のカフカ」的展開で、
面白いと言えばそうなんですけど、
未完のまま作者がなくなったので、微妙な所も否めない。
もう一回間をおいて精読しようとは思います。

で、「キッチン」。
文庫ではキッチン・キッチン2・それからもう1本の、
計3作品が収録されてるんですが。

もうなんていうかハラハラしたよね。

90年代と言えば少女漫画も最盛期。
作中に当時の少女漫画と同じような空気感があって、
いやぁ、もうハラハラしてしょうがない。
キッチンは最後どうなるかと思ったんですが、
どうやら男女が結ばれるような感じで終わってほっとした。

問題はもう1作品。
好きあう男女の永遠の別れとそのさよならの話。
やめて。

そう云うのとても苦手なの…!!

女の子可愛そうとかヤダ!!

もちろん、目頭が熱くなりました…
あまりにも切なくて。
しかも「死別」という過程を踏んでおきながら、
「悲しいさよなら」じゃないから余計に。

同人BLでも商業BLでも少女漫画でもそうなんですが…
好きあう二人のうち片方が置いていかれるのは辛い。

少女漫画とか、ヘテロな恋愛だったら言うまでもなく。
女の子泣かせないでくれと言いたくなるんですよね…
何か身につまされて。
自分の友人が同じ状況だったらもう声もかけられないかもしれないし、
いつかの自分に同じことかふりかかったら、
耐えられないかもしれないし、
もしかしたら好きなのに相手を呪うかもしれない。

もう何かいろんなことがぐるぐるっと渦巻きました。

で、いわくBLつまり「少年愛」の分野なんですけど。
いやこれも語っておきたい。
耽美や初期のJUNEやBLですけど、そう云う所では、
基本的に「禁断の関係は決して結ばれることはない」
という所に美学があって、
どっちかが死別したりするのはある意味様式デフォだったんですが…

それでも好きあう二人が別れるのは嫌じゃないですか…!!

まして、昨今の、
ある意味少女漫画の延長線上の様な世界観でのBLとか…
同性間での結びつきがある意味男女間よりも強いので、
それが断ち切られるとか考えるだけで胸が痛くなります。

そして、たぶんこの点については、
ヘテロカップルでもホモカップルでも
同じことが言えるし、そこに差はないなぁ、とか、
そう云う事を思いました。
ある意味、個人間の「友情」でも
同じことが言える部分があるとも思います。

…勘のいい方はとうにお気付きだと思いますが、
鋼の錬金術師のリンとグリードが私にとって
どうしようもなく萌えるのは、そう云う意味での
救済の手を差し伸べたくてしょうがないからなんですよね。
もっとこんなことができたんじゃないか、とか、
こう云う事をしてみたかったんじゃないか、とか、
そこに恋愛観が入るのはもちろん二次創作での私の願望ですが。
仲の良い二人はずっと見ていたいと言うのが本音。

でもそれでは世界や思考が停止したり鈍くなっていしまうので、
どうしてもいつか来る別れは意識しなければいけないんですが、
せめて「いつか来る別れ」なら、
穏やかに心の準備を整えながら、が良い。
そんな感じで、いつもより感傷に浸りつつ、
一寸恋がしたいかもしれない
…とかも思うのでした。

まぁー、本音で言うと、

ハグできる友達が欲しい

と言う感じですが（笑）
さて、ポートフォリオ編集に戻ります。