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Rikaの日々徒然

オタクな日々の由無し事をそこはかとなく…

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最近録画でためたのをせっせと消化中。
妹と二人で大いに楽しんでいます。

獣電戦隊キョウリュウジャー

正直、最初は外れかな、とか思っていました…
なので、録画はしてたけど見てなかったというか。

自分のBAKA!!

これ相当面白いよ?!
近年の中でもトップクラスだよ?!

シンケンジャー以来のヒット作です。

真面目にちゃんと見ようと思い立ったのが
今月の初旬。
それも、HDD圧迫するからデータ消したいけど、
消す前にせめて見ておこうかな、と言うきっかけ。

ホント自分えらいよよくぞ消さなかった!!

……ということで、
ここ何年か戦隊から離れていたんですが…。
キョウリュウジャー見て、戦隊まだまだいけんじゃね?
と、おもったのであります(=ω=)キリッ

なので、久しぶりに戦隊についてあーだこーだ。

数値的データとか一切なかったり、
あいかわらずネタの根拠が白い本だけだったりする、
早い話が戦隊好きの戯言です。

興味のある方は。
いつものことながら、非常に長いので。
先にトイレはすませておいて下さいね!!(何)


…で。
幾つか話題はあるんだけれども、あんまり長いのもあれなので。
話題を決めて話せばいいかな、とか。

1:モチーフ・キャラクター(登場人物)について
2:「父」と「父なきカリスマ」
3:戦隊、東京都心を出る!!
4:ヒーローは「冷ややかに」世界を見守る。
5:のっさんはなぜ「さえないオジサン」なのか。
6:女子力ヒーロー空蝉丸

こんな感じの表題で行ってみましょう!!
何で6つかと言えばキョウリュウジャーが6人なので。
あと、私がのっさん好きなので…!!
彼についての考察と言うか戯言も、すこし。。。

でも長くなりそうなので、今回はまず1と2の話題について。


1:モチーフ・キャラクター(登場人物)について

獣電戦隊キョウリュウジャーはかれこれ3作目の「恐竜」です。

初代は「恐竜戦隊ジュウレンジャー」
2代目は「爆竜戦隊アバレンジャー」…です。

キョウリュウジャーの恐竜の扱いは、ジュウレンジャーよりです。
ただ、「神様」としての恐竜ではなく、共に闘う「仲間」という、
横のつながりの位置づけ。この点についてはアバレンジャーよりかも。

全体の雰囲気のラテンのサンバは、次の夏季五輪を意識かなと。
リオデジャネイロ=リオのカーニバル!!
あと、福島の方に恐竜の博物館とかもあるので、その辺とかもあるかなと。

さて、ではではまずは登場人物についてざっくり。
脇のキャラについても言いたいけど、とりあえず6人+1羽。
それから獣電獣(基本の5体)
(これ個人的な感想です)

桐生ダイゴ/キョウリュウレッド
メガポジティヴで何だって出来てしまう天性のカリスマ。二十歳。
世界中を旅してまわるバックパッカー。(現在は日本に定住)
何様俺様キング様。時々無慈悲。
諦めることを知らない、まっすぐなレッドたるヒーロー。
人当たりもいいし、皆に信頼されるが故の「キング」のあだ名。
初期は「弱さをしらない」ヒーローだった。

家族構成の詳細は不明。父親(ダンテツ)がいるのだが、
小さいころに別れており、故に父親に何かしらの憧れがある様子。

二つ名は「牙の勇者」

イアン・ヨークランド/キョウリュウウラック
考古学者で、もとはイギリスの貴族の血筋とかなんとか。23歳。

昔、親友を敵の幹部に殺されたため、「友を失うこと」を知っており、
そのせいで「仲間」を持つことにためらいがあった様子。
性格はお調子者でおしゃべり、女子に優しい皆の恋人(笑)
海外にすんでいるフィアンセもいたりする。
けれどタラシと言う訳でなく、とても誠実な心を持っている。

二つ名は「弾丸の勇者」

有働ノブハル/キョウリュウブルー
チーム内で実質歳年長で32歳。自他共に認める「さえないオジサン」。
少々無精ひげで天然パーマのアフロ。
普段は少々アレだが、心優しく、大人の思慮分別も持っている。
元々はかなり大手の物流企業(?)に勤めていたが、自分の思う「人助け」の
実践のため、会社を辞めて家業の「まるふく」と言う何でも屋を継いでいる。
事あるごとにオヤジギャグを言うけどうけた試しがない(笑)

家族構成は「優子(妹)」とその娘の「理香(姪)」。
もともと「まるふく」は妹婿の「ケンイチ君」がやっていたらしい。
また、ロボット工学の博士で中里と言う親友がいる。

二つ名は「鎧の勇者」

立風館ソウジ/キョウリュウグリーン
チーム内歳年少の16歳高校生。少々不愛想、よく言えばツンデレ。
戦国時代から続く剣術の一派で、本人はその跡取り。
秘めたる情熱を持っていて、時々それが垣間見える。
仲間同士わちゃこらしている時も、少し遠巻きに眺めるシーンが多い。

家族構成は不明な所もあるが、父親と二人暮らしの様子。
物語初期は父との確執に悩んでいた時期がある。

二つ名は「斬撃の勇者」

アミィ・結月/キョウリュウピンク
18歳、大学生。日本に来た留学生で実家はかなりの財閥。
物事深く考えるのは苦手なのか、今考えて解らない事はとりあえず後回し。
考え込まずに目の前のやるべきことを優先させるタイプ。
かなりフレンドリーな性格。楽観的な所もちらほら。
ダイゴが恋愛的に好きな様な、そうでもないような…。

家族構成は現在見張り兼執事のジェントルと二人暮らし。

二つ名は「角の勇者」

空蝉丸/キョウリュウゴールド
数え年で29歳。400年の長い間、敵に捕らわれていた。
あえて今の時代の世界で生きている戦国時代の人間。
「時忘れ人」だが、今のところちゃんと生きている。
語尾に「~で御座る」とつく、鉄板設定。氷菓子が好き。
ストイックな面があり、女子に対しては初を通り越して苦手意識。
見た目によらずチームの中で一番の女子力がある。
でも、塩と砂糖を間違えるなど、やっぱり鉄板をやってのける。

家族構成等は不明。
戦国の頃に仕えていた御館様とダイゴが生き写しらしい。

二つ名は「雷鳴の勇者」

賢神トリン/キョウリュウシルバー
物語中盤でうっかり変身しやがった「0番目」の追加戦士。
年齢等は不明。名前に「神」と付くけど、特に神様ではない。
どっちかと言うと「異星人」とか「異次元人」のほうがしっくりくる。
はるか古代の時代に、デーボス軍から地球を守った勇者。
キョウリュウジャーを選定したのもトリン。
「実体」と言うよりも、魂の存在のようす。。
※スピリットソルジャーのテッサイとも知り合い。
※スピリットソルジャー:キョウリュウジャーとは別に行動している獣電戦士。
キョウリュウグレー(テッサイ)の他にキョウリュウシアン(ラミレス)がいる。

家族構成については、現在ダイゴが基地で寝泊まりしているので、
そういう意味ではダイゴが家族の様なもの。
しかーし、実は!!
敵のデーボスの首領とは「実の兄弟」になる。
内面には拭いきれないデーボスの「血の性質」が潜んでおり、
破壊神になるとなかなか手がつけられない。

二つ名は「閃光の勇者」




…と、まぁこんなところかな。
よくよく設定を見れば、かなりの鉄板のキャラもいれば、
ここ数年のアニメ作品からの流れにあるキャラクターもいます。

例えばレッドのダイゴ。
彼は震災以降にみられるようになった男性主人公。
「進撃の巨人」のエレンのタイプで「進んで」困難に身を投じる性質。
この性質のキャラクターはほんと、東北の震災以降急激に増えたなと。
加えていうと、ダイゴは昭和レッドの性質。70年代の初期の戦隊より、
どっちかと言うと80年代くらいの様な気もします。
一言で言うと、「日本が活気づいていた時のレッド」です。

それから空蝉丸。
これは侍戦隊シンケンジャーのリュウノスケの系譜。
あるいは、戦国BASARAの真田幸村とか…
大きなお姉さんは、こう云うの好きだよね。(えぇ、好きですとも)
とりあえず、首に「三文銭」の首飾りがあるあたり、真田氏意識かなとは。
そしてゴーカイブルー以来の長髪キャラ。
ただ、これは戦国時代オプションなので、意味合いが違いますが。
あえて今の時代に生きる過去の人、まさしくゼロ年代…!!
戦国時代の人間っていう設定ですが、たぶん、もっとうがっていえば、
戦国時代(~であること)を捨てた人間」とも取れます。
「大きな物語」があった時代の人物なのに、物凄いシフトしてるなぁ…。

次、獣電獣について。
これつまりは戦隊のロボットです。

ガブティラ/レッドの相棒
恐竜と言えば!! ときかれたら、まず出てくるだろう
「ティラノザウルス」がモチーフです。如何にも恐竜、如何にも強そう!!
恐竜キャラクターでは外せないモチーフです。

なんかこう、ティラノサウルスって凄いカッコイイイメージですよね。
ジュウレンジャーもそうですし、アバレンジャーもそうですし、
恐竜キングもそうなんですが、基本的に主人公のイメージ。
事実、かなり強い恐竜だったから、余計にでしょう。

でも、「ティラノサウルス」の意味が「強い」とか「王様」とかでなく、
実はヒーローとは真逆の「暴君トカゲ」っていうのを、
一体どれくらいの人が知っているのかな、とも思わなくはない。
不思議とアロサウルスとかメガロサウルスは「悪い」イメージと言うか、
なんかこう、「敵キャラクター」っぽいんですよねー。


パラサガン/ブラックの相棒
これ、少しレアな選択の仕方だなと思います。
パラサウロロフス」がモチーフ。
十中八九、「それってどんなの?」と聞かれる気がします。
でも、写真を見たら「一度は見たことがある」と思うかと。

ちなみに、私この恐竜結構好きです。可愛いから。

ステゴッチ/ブルーの相棒
これだけ「たまごっち」みたいな名前になっていますが(笑)
意外と男の子にも人気だろう、「ステゴサウルス」がモチーフ。
イイ所選ぶなーって思う感じ。

草食獣の中で名前がよく知られていて子供に人気なのは
・トリケラトプス
・ステゴサウルス
・ブラキオサウルス
…かなーと。(個人的にブロントサウルスも外せない…!!)

ステゴサウルスは、実は喉のところに「喉を食い破られない」ように、
ごつごつとした帷子の様な骨があったとか。
このあたりも含めて、ブルーが「鎧の勇者」なのかなと思います。

ザクトル/グリーンの相棒
実はダークヒーロー(!!)なのがキョウリュウグリーン。
別に、キャラクター自体はダークじゃありませんし、
勿論ダークな設定でもありません。

何故ダークヒーローなのか?
それがこのザクトルにある!!
ザクトルは元ネタが「ヴェロキラプトル」。

ラプトルと言えば、ジュラシックパーク!!
物語後半で子供たちを2匹で追い込んできた、アイツです…!!
映画を見ている人を恐怖に陥れた、アイツです…!!
ラプトルのイメージは「狡猾」「知能犯」「凶暴」かなと。
※映画でのラプトルは、実際は「ディノニクス」の容姿が使われていますが、
 それを差し引いても「利口で厄介な肉食獣」であることに変わりなく。

そう考えると、このヴェロキラプトルのチョイスは…
なかなか挑戦的だな、と思います。
ともすれば敵キャラクターになるだろう所をあえて戦隊に。
斬撃の由来はヴェロキラプトルの鉤爪だろうな、と。
これ相当だったらしいですよ、切れ味が。

ドリケラ/ピンクの相棒



そのまんまですよね。

トリケラトプス!!
やっぱり外せないよねー!!!
あの3本の角がある雰囲気のカッコよさったら!!
キョウリュウものだと必ず1回は出てくる人気モノ。

可愛いイメージを植え付けたのは「おまえ、うまそうだな。」かなと。
ピンクに持ってきたのは、この作品もあってのことかなーとか。
キョウリュウジャーが歴代恐竜戦隊の中で、
初めてトリケラを女の子枠にはめた気がします。

なんか巷では、実はトリケラトプスはそれとしての種類ではいなかった…
(ブロントサウルスと同じようなことらしいみたいに言われていると聞いたんですが…
果たして真実のほどは…。


プテラゴードン/ゴールドの相棒



何か一番強そうなプテラ。

歴代恐竜戦隊では紅一点が担当していたプテラ。
今回は追加戦士、しかもゴールドが担当します。

空を飛べる恐竜
(正確には翼竜だけれどまァそれは良いんだこの際)

というあたり、特別ポジションなので追加戦士でも使いやすいなと、
いままでのどのプテラノドンのロボットよりも強そう。
男の子が好きだろうなーっていう感じ。

ある意味、プテラノドンの細っこい感じのイメージを一蹴したなと。





何で「パラサウロオフス」とか「ステゴサウルス」とかがチョイスされたのか。
これは「爆竜戦隊アバレンジャー('03)」と「古代王者恐竜キング('07)」
で上記の恐竜が出ていたからかなと思います。

恐竜戦隊は

ジュウレンジャー:
ティラノサウルス・トリケラトプス・サーベルタイガー・マンモス
プテラノドン・ブラキオサウルス・※ゴジラ(ドラゴンシーザー)

アバレンジャー:
ティラノサウルス・トリケラトプス・プテラノドン・ブラキオサウルス
パキケロサウルス・パラサウロロフス・ディメロドン・アンキロサウルス
スティラコサウルス・カスモサウルス・カルノタウルス

…と言うような恐竜が出ていたようです)

ジュウレンジャーについては、もう10年以上も余って前なので、
ネタ的にも時効かなと思います。
強いて言えば、恐竜と恐竜より後の世代の生物と、
まさかのゴジラ型を入れたことがみそだったかなと。
でも、確かにみそなんですが戦隊の名前に対して、
恐竜に限定していなという一長一短
※ゴジラって怪獣なので恐竜ではありませんが…日本人的には馴染みのある雰囲気ですよね。

でも今の時代にゴジラの雄姿を知っている子供は、いるのでしょうか…。

アバレンジャーはこう見ると、恐竜に特化はできていますが…。
メジャーなものはとにかく、ディメロドン・スティラコサウルスとか…
かなりコアなものもいる様なので、逆に出し過ぎなんじゃぁ…と思います。
しかもキャラかぶりも起こしているし…(スティラコ…)

この両者があってからのキョウリュウジャー。
そう思うと今回のキャラクターのチョイスはうまいこといってるなと。

定番の恐竜(ティラノサウルス・プテラノドン・トリケラトプス)
新定番の恐竜(ステゴサウルス・パラサウロロフス)
あえてのチョイス(ヴェロキラプトル)

うまいことキャラかぶりも起こさず、なおかつ
わかりやすい恐竜だけで構成できていると思います。
※因みにキョウリュウジャーにもブラキオサウルスは出てきます。
 これも外せない鉄板だと思うのですが…何故ブロントサウルスではないのか、
 と思わなくもないこの頃。
やっぱり名前の強さかしら?

…考察よりは、完全に感想です。


ではでは次に。


2:「父」と「父なきカリスマ」

キョウリュウレッドのダイゴは子供のころ、
物語のカギになる「首飾り」と「父からのメッセージ」をうけとり、
父親に「荒野」に蹴りだされ生きてきた主人公です。
そうです、「父なき子供」です。

何と言うゼロ年代代表!!

白い本的に言うと、ダイゴの父(ダンテツ)は生き残るためにそうしたんだなと。
そうせざるを得なかったというか。

ダンテツについて
父親として子供の行くべき道までは用意しましたが、あとは子供を信じて、
自分は別の道(戦隊のサポートになる側)を歩んでいます。
節目節目にダイゴに干渉してきますが、基本的にダンテツは物語に存在しません。
存在しているのはあくまでもダイゴの言葉の中だけです。
そして例え干渉したとしても、必要なことが終われば姿を消します。

ダイゴについて
ダンテツに対してダイゴはある種の憧れを持っています。
でも、だからと言ってそっくりそのままダンテツになろうとはしていません。
そして劇中、父親を探してはいたりするのですが、それは父の背中を探すよりも、
「正面から父親に会いに行く」感じです。
また、ダンテツに対して「まったくあの人は」と言う感じの、
「息子」の態度としてはいやに「他人の様な」発言もします。
でも決して「ひねて」育ったわけではありません。


(i)戦隊史上初の「ゼロ年代の親・ダンテツ」
例えば、ダンテツとダイゴの再会のシーン。
基本的にこの親子はお互いに「正面を向いて」対面します。
今まで戦隊の世界での「父親」キャラクターは、性質的に
子供に「背中を向けて」いる態度ことが多かったのですが、ダンテツは違います。
あくまでも子供に対して正面を向き、子供とは違う場所を見据えています。

それは、ダンテツが「父(大きな物語)」として存在できない事を知っているからです。
けれどもダンテツは父親です。子供の心配をするのは当たり前ですし、
子供の成長を見守るのも当然です。なので、毎回節目に干渉してくるわけです。
この干渉と言うのは「次に向かう道の準備」であって、「引率」ではありません。

これが、今までの戦隊の父親像であれば、子供にどうすべきか、何をすべきか、
事細かに教えてくれたと思います。(~90年代までの性質)
一番それが解る近年の作品の一つは、「侍戦隊シンケンジャー」です。
シンケンレッドの父とシンケングリーンの父はどちらも自分たち(親)が、
戦隊(子供)にとって、「大きな物語であろう」としています。
それゆえ、レッドの父は戦いに敗れ(「父」であり続けた)、
グリーンの父は戦士でなくなった(生き残るために「父」をやめた)わけです。

ダンテツはあくまでもダイゴに対してヒントを与えるだけです。
そして、ダイゴが何を選びとっていくかを、静かに見守っている。
この姿は「仮面ライダー響鬼」のヒビキさんにつながります。
まさしく「ゼロ年代の親」ということになります。

(ii)ゼロ年代の戦隊の申し子・ダイゴ
ダイゴはダンテツに対して「親父」と言いますが、一方では「あの人は」と言います。
つまり、父親には依存していない、大きな物語の幽霊性を知っていると言うことです。
しかし、生きていくためにはある程度の目印も必要です。
だからダンテツを探し、節目の干渉の際は言葉を交わすことになるわけです。

ダイゴは基本的にダンテツから選択肢を託されます。

例えば賢神トリンがデーボスの血族だという秘密について。
ダンテツはダイゴに対して「お前は何があっても仲間を信じ切れるか」と聞きます。
ダイゴはこの時、何故そんな事を聞くのか、詳細を問いただすこともできますが、
あえてそうはせず、自分の考えだけを伝えます。
それは、自分にとってダンテツ(「父」)の意見や選択がどうであろうと、
それらが自分の世界で機能しない事を知っているからです。
聞いたところで、それに従うことは自分の死に繋がります。

だからこそ、ダイゴはダンテツに対して自分が選びとった答えを示します。
答えを示すことで、ダンテツの必要以上の干渉を回避します。
それはまた、ダンテツが次の準備をする契機にもなるからです。
これはゼロ年代の子供として、親との適切な距離を保っていると言えます。

ダンテツが準備をしている間、ダイゴは自分が選んだ答えの先を、
自分自身の手で開拓し、見ていくことになります。
ダイゴはダンテツが自分の生きていく世界で機能しない事を知っています。
しかし、一人では限界があることも、彼はよく理解しているのでしょう。
だからこそ、周りにいるたくさんの仲間(他者とのコミュニケーション)を密にし、
様々な人とのつながりを持とうとし、実際、関係性を築きます。
ダイゴがキングと呼ばれるゆえんも此処です。

これは「仮面ライダー電王」で実践された、生き残る方法です。
「桐生ダイゴ」であり、「みんなのキング」であり、「キョウリュウレッド」でもある。
「何者かである」ことに拘らず、自由自在な複数のアイデンティティを持っている。
まさにゼロ年代の生き方を地で行くヒーローだと言えます。

(iii)父なきカリスマが持つ「父への憧れ」
ダンテツはダイゴ(ゼロ年代の子供)の父親なので、立場的にも世代的にも
「自分がこの世界で物語として機能しない事」を知っている半面、
父親であるがゆえに「物語として機能していた親(父)」を知っています。
物語として機能していた父=「憧れるべき父」ということです。

けれどダイゴは違います。
ダイゴは一度だって「憧れるべき父」の存在を見たことがないからです。
確かにダンテツはいますが、ダイゴにとっての自分の父親は、
「憧れたからと言ってどうすることもできない父」であり、
「自分のルーツにはなりえない父」なわけです。
だからこそダイゴはダンテツに「親父のように」と憧憬の眼差しを向ける。
自分が決して持てないものを持っているダンテツが「カッコイイ」わけです。

これは多分劇場版クレヨンしんちゃん「オトナ帝国の野望」と同じ感じかと。
しんのすけの終盤の「ずるいぞ!!」の台詞と繋がる部分があります。
ダイゴの見せる父ダンテツへの憧れは、「大きな物語」を知る人に対する、
「ないものねだり」なのです。




以上のことからしても、
桐生ダイゴ・桐生ダンテツ親子はゼロ年代の親子関係が成立していると言えます。
まぁなんていうか、この親子ができたなら、戦隊は今後も生き残れるなと。
ライダーシリーズに遅れること数年ですが、ようやくきたなと。
シンケンジャーからさらに洗練された結果だなと…!!
そういう意味では、キョウリュウジャーは戦隊における「電王」です。
この作品以降が、とても楽しみです…!!


以上、今回の戯言です。
ほんと、唯の戦隊が好きすぎるオタクの言いたがりな意見です。
なので此処に書いてることは信用しないでください。(0ω0)キリッ

戦隊がこの先もずっと続いて行くといいなっていう、
そういう愛ゆえに、なんです…!!

さて、では次回は3と4の話題について。
ぶっちゃけのっさんについては山ほど書きたいんだけど!!
なんていう「オジサンヒーロー」を取り入れてくれたのキョウリュウジャー!!

大好きだ!!

ではでは、長らくお疲れ様でした。
また次回。(0ω<)b

主な参考文献・情報:
獣電戦隊キョウリュウジャー各公式サイト
東映スーパーヒーローズネット・スーパー戦隊百科ページ
ゼロ年代の想像力(著:宇野常寛)

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Rika
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女性
職業:
今はWEBデザインやってる社会人
趣味:
イラストをかく・読書・紅茶集め等など
自己紹介:
南国阿波に根付く阿波っ子。
紙とペンがなければ生きていけないらしい。
しがない国立でのアート専攻してた。

最近まで広告デザイン事務所でアルバイト。
転職してWEBデザインやってる。
時々絵の仕事もしたりしなかったり。
同人活動ももそもそとして…。

「無垢の瞳本館」「pixiv」で作品を展示しています。

今ムネ熱なジャンル
戦隊・ライダー
鋼の錬金術師
南総里見八犬伝
サンダーバード
サンダーバードAre Go
ガイストクラッシャー etc…

好きなもの
イケメンマッチョでオールバックなヤンキーキャラ。
AHMADのアールグレイ。
フレグランス
映画(アニメとかマーベル系とか)。
山本タカト。
クラシックからアニソンまで幅広く聴く。

ここには日々の日常とかオタ話
そう云うのを勝手気ままに描く予定です。

ちなみに腐女子的内容は公式関係者さまとは一切無関係…念のため。

P.S.もしお仕事のご依頼等ありましたら、本館からどうぞ。

Attention!!
Rikaの個人的趣味による二次創作及び同人作品等に関する事柄を多数掲載しています。同人・BL・ヤオイ等を知らない方・御理解の無い方には不快な内容があり得ることをまず御承知ください。

管理人運営サイト「無垢の瞳」及び「無垢の瞳2号館」と同様に、 ブログ内の画像・文章等の著作権は全て管理人あるものとし、無断転載・二次配布等その一切を厳禁とします。

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尚、此処に掲載している作品は、 無垢の瞳(本館・2号館)と同様に、Rikaの個人的な趣味のものであり、公式関係者様方の意図するところとは全くの無関係であると共に、 公式関係者様方の著作権を侵害する意図を持たないものであることを併せてご理解ください。
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